ロンドンの公園

海外子育て中、ロンドンで初めてママ友ができて去って行った話

ロンドンでママ友できるかな?

子供ができた時にいちばん不安に思ったこと、それはママ友付き合い。もともと社交的ではないうえに積極的に話すタイプではないので、付き合いがちゃんとできるのか心配でした。

子供が生まれてからは、毎日近所の公園やプレイグループ、ソフトプレイ(室内に子供用の遊具がある施設)などに行っているのでそこで会うママさん達とは話はしますが、まだ娘も友達を作る年齢ではないので、その場限りの関係という感じでした。

女の子好きな同じ年の男の子との出会い

娘が1歳5ヶ月になった頃、近所の公園でいつものように娘を遊ばせていると、娘と同じ年頃と思われる男の子が「ボー、ボー」と、ボールを手に持ちながら娘に話しかけてきました。母に似てシャイな娘は一瞬固まり、すぐに逃げましたが男の子は追いかけてきて、二人でクルクルと私の周りを回るのを微笑ましく見ていました。

男の子を呼ぶ声がしたので見てみると、男の子のママさんが近くに来ていました。男の子は金髪だけどママさんはダークカラーの髪色。ウチの夫もそうですが、小さい時に金髪で大人になると暗めのヘアカラーになる人って多いのかなーなどと考えていました。

ママさん「彼は女の子が好きなの。いつも寄って行っちゃう。その子は何歳?」他のママさんと会話を始める時は「何歳?」が定番。

私「1歳5ヶ月。この子は何歳?」

ママさん「1歳4ヶ月」

私「年が近いね」

あまり盛り上がらない会話でその日は終わりました。まあ、男の子が違う人に向かって行ったので自然と。

その後も生活サイクルが同じなのか、公園で見かけましたが会話はせず。

何度か会ううちに仲良くなりました

例の公園で芝の上にブランケットを敷いて娘におやつをあげていた時、また例の男の子が来ました。今度はブランケットの上に乗ってきて嬉しそうにコロコロ。また固まるシャイな娘。

「Sorry!」と、ママさんもやってきて、男の子に車のおもちゃをあげました。嬉しそうに車で遊ぶ男の子を見て、「おー!ボーイズだね!車好きなのね。」と私。

男の子がその場で遊んでいるからか、私たちの隣にママさんも座り、色々話し始めました。最初はやはりナーサリー(保育所)の情報交換から。ママさんたちは、ルーマニアから引っ越してきたそうで、ナーサリーを探しているとのこと。子どもの悩みや家のことなど色々話しました。

家を出て行かなきゃならなくなったママさん

その後はなぜか数日見かけず、雨の日に近所のソフトプレイへ行くと、娘の名前を呼ぶ声が。

例のママさんと男の子でした。そのまま一緒に遊ばせ、今回は娘も固まらず、ちょっと遊んでいる風に。子供を遊ばせながらまた話していると、彼らは家を引っ越さなければいけないのだそう。大家さんが家賃を上げると言い出したのだとか。

ロンドンでは本当に大家さんのこんな変更によって、引っ越さなくてはならなくなることが少なくありません。私たちが以前住んでいた賃貸のフラットも、1年目の契約更新時に家賃を値上げされました。まだ1年しか住んでいないのに売るから出て行けなんて言われた友人もいます。

私たちも4ヶ月前に引っ越してきたばかりなので、値段の相場や引越しについて盛り上がりました。また、在宅仕事や赤ちゃんの食事についても色々と。やはりサイクルが一緒のようで子供ふたりが眠くなりだしたので解散。

「じゃあ明日公園でね!」とママさん。

「うん、明日ね!」と私。

相性がいいってこういうこと?

私はよく知らない人とは、共通の話題があっても会話が盛り上がらないのですが、彼女とはなぜかどんどん話せてしまう。お互いの話しにも「うんうんそうだよね!」と共感するし、こういうのが相性がいいって言うのかな、ルーマニアの人は気さくなのかな、なんてぼんやりと考えていました。

次の日は青空でいい天気だったので、いつもの時間に例の公園へ。ベンチに座りながらバギーに乗った娘におやつをあげていると、例のママさん達がやってきました。隣に座り、バギーを隣に並べるママさん。今まで公園ではいつもひとりだったので、こういうのってなんだかいいな、とひとりでほっこり。

家探しの状況を尋ねると、なんと引越し期日まであと1週間しかないとのこと。

もうAir B&Bに引越しかなーなんて言っていました。この近所がいいけどもう違う地域も探すとも。せっかく友達になったしまた近所がいいなーなどと思っていると、不動産屋さんからママさんへ電話があり、帰らなくてはとのこと。

「じゃあ明日またね」

「うん、明日ね」

お別れがだんだんと近くに

その日からほぼ毎日会いましたが、引越し先はとうとう決まらず引越し期日前日に。

また同じベンチに座っていると、ママさん達が隣に座りました。

私「家探しどう?」

ママさん「うーん。まだ決まってない」

もうAir B&B決定かなとも言っていました。また子供ふたりが眠そうだったので解散することに。

ママさん「また、明日…うーん、うーん」

私「うん、また明日ね」

ママさん「また明日」

と言って、何か悩みながら去って行きました。私の方も娘におやつをあげ終えて、眠りに落ちそうな娘を乗せたバギーを押しながらママさん達の行った方向へ歩き出すと、ママさん達が戻ってきました。

私「あれーどうしたの?」

ママさん「予定変更!」

私「そうかー、じゃあまた明日ね」

と言って私は家に帰ってしまいました。

このころの私は娘の昼寝に一喜一憂する生活で、2時間昼寝してくれればその間は私の休憩&フリータイム!ということで、寝付かせるのに毎日必死でした。

後悔してももう遅かった

よく寝た娘をバギーから起こさずにベビーベッドへ運んで休憩していた時。

「あ!ママさん、本当は私たちにお別れを言うために戻ってきたんじゃ!」と気がついたけどもう手遅れ。

そういえばよく会うのに連絡先も交換していなかった私たち。なぜかまたこの近所に引っ越すものと信じきっていた私。

でもママさんはきっと、この近所じゃなくなるのがわかっていたので、だからうーんって悩んでいたのかも。

そして、やはり最後にお別れを言いに来てくれたのでは。

なのに、娘のお昼寝ばかり気にかけて何も考えずに「また明日」なんて歩き去ったアホな私。

あーーー!と叫びたいところを娘が寝ているので静かにものすごく後悔するも、何もできず。

次の日早めの時間から公園に行って待っていたけど、現れない。

そうだよね、今日引っ越さなきゃいけないんだもん、来るわけないよね。

 

子供の年齢もほぼ同じで価値観も近い人。せっかく友達になったのに何をしてるんだ私のアホアホー!と自己嫌悪でしばらく立ち直れず。悲しすぎて夫にも話せませんでした。

その後、公園や子供の遊び場で探しましたが2度と会えませんでした。

こうして私のロンドンでの初めてのママ友付き合いは、あっという間に終わりを告げました。