海外転職、魅力的な英文履歴書を作成して応募しても、インタビューに呼ばれるまでは本当に大変です。見事インタビューの連絡が来たら、せっかくのチャンスは逃したくないものです。
私がイギリスで面接をした時には、事前の準備がとても大事と感じ、準備なしでは受かることはなかったと思います。特にインタビューを英語で受ける、英語での対応に関しては準備していくことをおすすめします。
企業の情報や面接の方法をインターネットで検索、対応を準備
応募した企業の情報収集は日本での転職でも重要ですが、面接の方法や質問内容の情報収集も英語インタビューでは必要です。
企業ごとに仕事に応募した人の経験を見ることができるサイトもあります。面接で聞かれたことなども見ることができ、参考になります。また、大企業であれば個人で面接経験をブログにしていることも。
私はこちらのサイトをよく使います。
応募した時期、ポジションや面接官、その人のスキルの程度などにより面接内容も変わるので全く同じようにはなりませんが、質問内容はとても参考になります。
英語インタビューでは常識?「Behavioral Questions」
海外転職での英語インタビューでは、「Behavioral Questions 」で進められていくことが多いです。
「Behavioral 」は「行動」という意味。この面接方法では、従来の面接での質問「あなたの強みは?」や、「大変だったことや解決方法は?」などの質問の代わりに、状況などのポイントを絞ってその時にどういった対応をしたかを質問します。
例えば「目標を達成した例をあげて、その方法を教えてください」、「求められた以上の働きをしたことがありますか?どのようにして?」などのポジティブな質問から、「あなたのアイディアに周りが反対した時、どのように実行に移したか」などネガティブなシチュエーションまで、たくさんの質問を続けていくつもされることも。
この手の質問を1時間、2、3セッションを1日でインタビューされることもよくあり、準備なしでの対応は難しくなります。
インタビューを英語でスムーズに「STARテクニック」
「Behavioral Questions」は、「STARテクニック」を使ってより良い対応をすることができます。著名な企業でもこのテクニックを使った対応を期待しているところがあります。
STARは「Situation(状況)」、「Task(課題)」、「Action(行動)」、「Result(結果)」で、この順番で質問への回答を進めます。ざっくりとですが、以下のようになります。
- Situation(状況): その時の状況や発生したことなどを説明する
- Task(課題): その時発生し、対応した課題について
- Action(行動): 課題を処理するためにした行動などを具体的に
- Result(結果): 行動した結果
何度もインタビューをする会社では、同じことを聞かれることがあったりします。答えに一貫性があるかどうか見られているのかなと思います。
英語での対応、英会話の準備
受け答えの準備をしたら、英語での言い回しや和製英語を使わないようになどのチェックをすることをおすすめします。
特に和製英語は使い慣れているからか、緊張しているインタービューの場面で無意識に出てしまうこともあり、注意が必要です。
例えば日本でよく使われる「クレーム(Claim)」は英語では「権利などを要求する」という意味で使用され、正しい英語は「Complain」になります。
技術的な英語
技術的な英語や専門用語が必要な業種では、その理解度を見せるために適度に使用するのが望ましいですが、間違って使っていないか、和製英語ではないか確認をしたほうが賢明です。
電話やオンラインでのインタビュー
最近では面接を電話やオンラインでする企業が多いです。
私も何度かしていますが、家でできるのでリラックスできたり、資料を見ながら話せる反面、音が聞こえにくい、周りの雑音がきになるなど通常の面接では起こりえない問題が起こったりします。
電話やオンライン・インタビューで私がいつも使うのはイヤフォンにマイク機能もついたものです。
両手も開きますし、何しろヘッドフォンなので相手の声、英語もスピーカーからに比べて聞き取りやすいです。こちらの余計な音も相手に聞こえにくくなるので助かりますね。
自分を売り込む
海外転職でのインタビューは、思いのほかハードかもしれません。それは履歴書でも面接でも、自分を売り込む必要があるためはないでしょうか。
特に母国語ではない言語でたくさんの質問を続けてされたり、インタビューの回数が多かったり、その中で自分がどのくらいそのポジションに向いているか、企業にはどれほどのメリットがあるかなどを伝えるのは簡単ではありません。
しかしインタビューに呼ばれるということは、相手は面接の結果が良ければ採用したいと思っているから。
事前の準備を丁寧にすることでこの難関を突破し、希望の海外企業への転職ができたらいいですね。